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結膜下出血

結膜下出血についての思いや雑感



朝起きてすぐと、夜寝る前には必ず目薬をさす習慣になっている。
朝起きがけに目薬をささないと、目がぱっちりと開かない気がする。
朝は数十分したら、二度目の目薬をさす。
こうすると、やっと目覚めた気がするのだ。

春休みを利用して、女房と二人して、名古屋の大学に通う息子のアパートに転がり込んで、
2〜3日観光旅行をすることになった。
アパートについて、次の日の朝起きると、左目の外側のほうにゴミでも入ったような異物感があった。
早速、持参していった目薬をさす。
目薬は旅行時の必需品である。
続けて5〜6回もさしたが、治らない。

ふと顔をのぞき込んだ女房が、目を見開いてビックリして言った。
「お父さん、出血して目がどろんとした血で真っ赤だよ!気持ち悪い!すぐ病院に行かなくちゃ!」
あまりの真顔に、こちらも少しビックリしてしまった。
10年くらい前に、ちょうど同じあたりが網膜裂孔になっていたので、
ひょっとして関係があるのかと思い、自分でもぎょっとして気味が悪くなってしまった。

その日は、伊勢神宮に参拝の予定で、出発した車のなかでのできごとだった。
あいにく土曜日だったので、病院は休みかと思ったが、
名古屋の誇る藤田保健衛生大学で、急患・時間外の診察をしていることがわかった。





伊勢神宮へ向かうはずの車は、急遽藤田大学病院に向かうことになった。
まだ診察開始には早く、小一時間も待たされてしまった。

名前を呼ばれて診察室に入ると、まだ学生のような若い女性医師である。
名札を見ると、やはり研修医とあった。

一通り状況を話すが、とくに眼科を専門にしているわけでもないようで、
しばらく考えていた後、「上のものに聞いてきますので、しばらくお待ちください」
と言ったきり、さらに30分くらい待たされた。

ようやく呼ばれていくと、眼科の医師と連絡が取れて、眼科で見て貰えることになったとのこと。
ついてきてくださいと言うので、かなりの距離を歩いて眼科に到着した。
自分の他には、一人しか患者はいなかったが、また待たされた。
病院に入ってから、すでに2時間以上が経過していた。

たっぷり待たされたと思った頃、恰幅のいい、いかにも医者らしい感じの男性が早足で
眼科の診察室に入っていった。
やっと呼ばれるな、と思ったもののまだ呼ばれない。
その先生が入室して、さらに20分もした頃、診察室のドアが開いて、女性の看護師に呼ばれた。

看護師と思ったその女性は、若い医師であった。
先ほどの研修医とは違い、テキパキとして自信にあふれている。
美人というのではないが、整った顔立ちをしていたので、話していて心地よかった。

診断の結果、”結膜下出血”ですといわれた。
病名を聞き返すと、メモ用紙にすらすらと書いてくれた。

結膜下出血”とは、高血圧や血液の流れをよくする薬を飲んでいる人に起こりやすいそうで、
白目の下にたくさん集まっている毛細血管が破れて出血するのだそうだ。
通常であれば、2週間くらいで自然に吸収されるので、決して怖い病気ではないという。
黒眼の部分には関係がないので、見え方には異変はなかったわけである。

それでも、傷からの炎症を抑える抗菌のための目薬と、目の乾燥を防いで荒れを治す目薬を出すので、
一日、朝昼晩と寝る前の4回さすようにとのことである。
後者の目薬は、”ヒアルロン酸ナトリウム”で、「目の表面を保護し、傷が治るのを助けます。また、涙液を安定化させ目の乾燥を防ぐ作用もあります。」とあった。

致命的な病気ではなくて、ホッとした。
それにしても、若い女性医師は高血圧や血液の流れをよくする薬を飲んでいるかどうかを確認しただけで、
原因を追及しようともしなかった。
土曜日の午後でもあり、彼氏とのデートか、友達と会うことでも頭にあったのだろうか。




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