木の芽生え

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近 視

近視についての思いや雑感



二、三十年前から、海外旅行先で、メガネをかけて首からカメラをぶら下げているのは、間違いなく日本人だといわれた時代があった。
勤勉な日本人は、近視の非常に多い人種である。

わたしは、中学の3年生まで視力2.0であった。
それまで、近視などとは縁がなく、メガネなども用事がなかった。

ところが、中学の3年生も終わり頃になると、猛烈な勢いでにきびが出始めた。
段々、顔の至る所がにきびで占拠されてきた。

高校受験も重なった。
後半は、毎晩1時まで頑張った。
ちょうど、東京オリンピックにもぶつかり、テレビも見たかったが、
できるだけ我慢して勉強に精力を振り向けた。

にきびは、年頃だけにすごく気になった。
他には、ポツポツとあるのが少しいただけで、わたしのようなにきびは他にはいなかった。

毎晩、就寝前に石けんで顔を洗うようにした。
それが終わると、鏡を見ながら指でにきびをつぶすのである。
両指の人差し指の爪で、挟むようにしてつぶす。
少し大きくなったものや場所によっては、飛び上がらんばかりに痛い。

つぶすときには、鏡に顔を近づける。
それを繰り返すうちに、みるみる視力が落ちてきた。
一番後ろの席からでも楽々見えていたのが、前の方までいかないと見えなくなってしまった。

2.0あった視力が、0.7まで落ちてしまった。
完全な近視である。
それでも、最初の頃は、近視になったら遠くを見るといいという話を実践して、授業の休み時間には、
教室の窓から、遠くの山々を眺めるようにしていた。
もっと、徹底してやれば効果もあったのかもしれないが、見た目には近視が改善することはなかった。





現代の子供たちには、テレビゲームは必備品である。
テレビゲームのない子供はいないだろう。
テレビゲームをやり始めると、熱中してしまい、必ず近視になる。
テレビゲームのない頃の子供たちに比べると、現代の子供たちの近視の割合は、遙かに多くなっているだろう。

日本のテレビゲームを作る会社は、世界中で知らない人はいないくらいである。
でもこうしてみると、企業が社会に及ぼす影響というのは、計り知れないくらいに大きいといえそうだ。
化学工場しかり、車のメーカーしかりである。

こうして、日本人は1億総近視時代に突進しているようである。


数十年前に、ソ連で目に直接メスを入れて近視を治す手術が行われていると、何かで見た記憶がある。
現代では、日本でも何カ所かで近視手術が行われているようだ。
近視の手術でトラブルになっている記事が週刊誌の見出を踊らせたこともあるようだ。
目に直接メスを入れるのだから、近視の手術をしようと決めた人は相当な覚悟が必要だろう。
失敗すれば、最悪失明してしまうのだから。




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