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ノイローゼ(神経症)

ノイローゼについての思いや雑感


「ホーム・メディカ家庭医学大事典」(小学館)によると
ノイローゼ(神経症)を一言でいえば、心理的な原因によっておこる精神障害のことです。このノイローゼ(神経症)は、一般的には中心となっている特徴によって、不安神経症、強迫神経症、恐怖症、心気症、ヒステリーなどに区別されます。」とある。
ヒステリーもノイローゼの一種だったのか。


大学の2、3年生の頃ノイローゼにかかったことがある。
ノイローゼ”と自分では思っているのだが。

自宅を離れて東京に間借りをしていた頃である。
もちろん、高校からの友達や大学に入っての友達もいた。
決してひとりぽっちで生活していて、寂しさからノイローゼにかかったわけではない。
毎日、大学にも通っていた。

大学に入って、本をいっぱい読もうと思った。
幸い、神田の古本屋街に近かったので、よく冷やかして回った。
どの古本屋にどんな傾向の本を扱っているか、
どの本屋が価格が安いかなど、だいたい頭に入っていたくらいである。


人間の生きる意味や、神や禅宗の”悟り”などに興味を持って真剣に考えていた。
また、「自分はいい男になろう」と思うようになっていた。
”いい男”といっても、美男子というわけではない。
善人、やさしい、本物がわかる、頼りになる、度胸がある、恐れない、
などをまとめたような感じの人間ということである。

そういうことを目指して生きていれば、当然”いい顔”にもなってくるはずである。
1年の夏休みに入って、しばらくは東京に残ってアルバイトをした。
デパートのお中元配送センターで商品の仕分けなどの仕事である。

期限が来て、アルバイト代をもらうのに事務室に行った。
課長から手渡されたのだが、その後方に座っていた部長が小声でつぶやいた。
「オッ、いい顔をしているなあ。」
嬉しかった。
もっともっといい顔になりたいと思った。





高校生の頃にピークだったにきびが大学に入っても、まだ出たりしていた。
”いい顔”とは決して美男子のことではないことは自分にも言い聞かせていた。
それでも、やはり青春なのか。
気にならないことはない。

東京の、誰一人知らない顔ばかりとすれ違うビルの谷間を歩いていると、
すれ違う人が皆わたしの顔をのぞき見ているような気がしてならなかった。
そう思う気持ちがどんどん増幅されて行くのがわかった。
段々いたたまれなくなってくる。
ワーッとわめきながら走り出したい衝動にも駆られてくる。

俺はノイローゼになったのか?
まさか、俺は自分の気持ちくらいコントロールできるはずだぞ!


これがわたしのノイローゼの記憶である。
青春の懐かしい思い出である。




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