木の芽生え

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脳出血(脳溢血)

脳出血についての思いや雑感


脳出血には忘れられない思い出がある。

わたしの家系には、脳卒中で倒れた人が多い。
父方も母方も、どちらも農家なので、酒を飲む機会が非常に多い。
農家というのは、何かにつけてすぐ酒を呑む。
夜であろうと、昼間であろうとお構いなしである。

しかも、その呑み方がスゴイ。
わたしも、酒は結構強い方なので、初めて田舎に行って呑むときは、かなり自信があった。
ところが、杯に手をかけると、相手はもうとっくりを手にしている。
こちらが、呑み終わって、手を下におろしかけると、もうとっくりが目の前にある。

かといって、しばらく杯を手にしないと、「さあさあ」といって、とっくりを目の前に突き出されて催促される。
かくして、あまりのピッチの早さに、たまらず下あごがウグウグしてきた。
何食わぬ顔をして、履き物を突っかけて、20mほど離れた川へ走って、思い切り吐いた。

すっきりした。
川で小便をしてきたとウソを言って、再び呑み始めた。
意外に、最初と変わることなく、のどを通った。
もちろん、少し自重気味に杯をすすめたが。
このときの酒で、酒に対しての自信が深まった。

そのときに相手をして、一緒に呑んだ叔父さんが倒れたと電話が入った。
朝の7時頃に倒れて、すぐ病院に運んだが、脳動脈が破れて脳出血をしたという。
しかも、場所が場所だけに手術もできず、医者からは危篤状態と宣告されていた。

さいわい、叔父はその後持ち直したものの、ついに意識が回復することはなく、
植物人間の状態で6年ほどを過ごさなければならなかった。
家族の苦労は並大抵のものではなかった。





それまでわたしが耳にしていた親戚の脳卒中は、すべて父方の方であった。
脳出血、脳血栓、何人もいた。
父も、脳血栓で倒れた。

母方の方は聞いたことがなかったので、わたしがかかる確率は半々かと思っていた。
ところが、先ほど紹介した叔父は、母方の方であった。
倒れたことを聞いたとき、頭のなかをどうしようもない絶望感が走り抜けた。

あとは、食事をはじめとして、自分で気をつけて生きていくしか逃れる方法はないようである。




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