病気・症状の玉手箱>>> サイトマップ索引>> 腸閉塞
腸閉塞についての思いや雑感
腸閉塞:「いろいろな原因で腸管がふさがり、腸の内容物(食物、消化液、ガス)が通らなくなる病気で、腸の内容物がたまったため腹部が張って、吐き気や嘔吐がおこり、腸管が拡張したり、ねじれたりするために腹痛もおこってきます。」「ホーム・メディカ家庭医学大事典」(小学館)
会社から帰ると、おなかが張ってとても夕食をとる気になれなかった。
別に、変なものを食べた記憶はないのだが、と思いつつも痛みがどんどん増してくる。
普段は丈夫なせいだろうか、家族はすぐ治るんだろうというような目で見ていた。
床につく頃には、おなかが張ってパンパンになった感じがするし、何よりも痛くて仕方がない。
このままでは眠られないと思い、娘が”毒消丸”を出してくれた。
ガバッと20粒ほどを、まとめて口の中に放り込んで水で流し込む。
痛みは全く消えないが、寝て起きれば治るだろうと思い床につく。
しばらくして、気持ちが悪くなった。
痛いのを我慢して、トイレに駆け込む。
毒消丸もろとも、すごい勢いであらかた吐き出してしまった。
少しは楽になったような気がしたので、その勢いで眠りについた。
早朝、突き上げるような痛みが襲ってきた。
前屈みになって、体を伸ばすことができない。
これは尋常な症状ではなさそうだと思い家内を起こした。
脂汗を流しながら、家内の運転する車に転がり込んだ。
近くにある小さな病院に行った。
朝の五時過ぎくらいだから、当直の先生しかいない。
外科の先生だった。
それでも、症状を聞いてすぐ腸閉塞ではないかと推論した。
「まあ、もう少しすれば内科の先生が来るから、それまで点滴をしておきましょう」
点滴を始めてから20分もすると、スーッと痛みが引いていった。
内科の先生が診察をして、やはり腸閉塞であった。
点滴が終わり、レントゲンを撮った。
「すぐ手術をするのじゃなくて、しばらく薬で様子を見てみますか」
「先生、ところで胃の中のこの点々は何ですか?」
レントゲン写真を見ると、白い数ミリくらいの点が胃のあちこちに点在していた。
「ああ、さっきの話からすると毒消丸でしょう」
ハッ!
絶句した。
今度は脂汗ではなくて冷や汗が出た。
結局、手術はしないで済んだ。
それでも、ちょうど1週間、折しもアトランタオリンピックの最中の入院だった。
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